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米国雇用統計:9月の振り返りと10月のポイント「景気減速への警戒感を払拭できるか」 住信SBIネット銀行(三井智映子)


こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。11月1日発表の米雇用統計に向けてレポートをご紹介します。その前に前回の9月雇用統計を振り返ってみましょう。

まず非農業部門就業者数は予想の14.5万人増に対して13.6万人増と若干下振れましたが、8月実績は13.0万人増から16.8人増に上方修正されました。失業率は予想3.7%に対し結果が3.5%となり、1969年12月以来の低水準へ改善しています。インフレの先行指標と言われる時間給賃金は前月比予想+0.3%に対して±0.0%、前年比+3.2%に対して+2.9%と下振れています。

非農業部門就業者数は市場予想を下回ったものの極端な落ち込みはみられず、低失業率は維持したことから、雇用統計の結果自体はネガティブな受け止められ方はしなかったといえそうです。また、9月ISM製造業景況指数の低調な結果やインフレの兆候が感じられない時間給賃金の結果などから、むしろFOMCの追加利下げへ関心が向かったと思われ、結果発表後のNY市場において主要株価指数は上昇しました。

10月の雇用統計は非農業部門就業者数9.0万人増、失業率3.6%、時間給賃金は前月比+0.3%、前年比+3.0%が予想されていますが、いったいどのような内容になるのでしょうか。

レポートでは、米10月雇用統計の注目点としてまず低調なISM製造業景況指数に触れています。

『米中通商交渉を巡る不透明感を背景に米8月ISM製造業景況指数が3年ぶりに好不況の節目とされる50.0を下回る49.1へ低下』し、9月はさらに低下、『雇用統計発表後に発表される10月ISM製造業景況指数も(予想:48.8)も3ヵ月連続で50.0割れへ低下されると予想』されていることをふまえ、『米国経済の先行き減速への懸念が増幅される可能性があります』と考察しています。

10月雇用統計においては、『低失業率は維持すると見られるものの就業者数が今年5月(6.2万人増)以来の10万人割れとの予想も聞かれます』と伝えています。(市場予想は、非農業部門就業者数9.0万人増、失業率3.6%)

『ISM製造業、非製造業PMIの低下を反映するように民間部門では製造業のみならずサービス業でも就業者数の鈍化が見られており、雇用統計と合わせた米国の景気減速が想定以上に懸念される状況に陥っているとの警戒感につながらないか注目されます』との見解を述べています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「米国雇用統計」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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