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強い米経済、ドルは継続するのか?トルコ中銀、豪中銀、カナダ中銀の動向は? 住信SBIネット銀行(三井智映子)


皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週の株式市場は薄商いが続きましたが、徐々に活性化してきており、リバウンド基調にあります。週末に反落するまで8日続伸と上昇ムードになってきたような印象でした。しかし、長期化の様相を呈している米中貿易戦争への警戒感は根強く、8月31日には「トランプ大統領が来週にも中国からの輸入品2,000億ドルに対する関税引き上げを実施する」という意向が報道されるなど、手掛けづらい状況は続いています。

経済指標では、米シカゴ購買部協会景況指数やミシガン大消費者景況観指数が予想を上回り、米経済の堅調さが改めて確認される結果となりました。8月31日はNAFTA=北米自由貿易協定=米国とカナダの貿易交渉の交渉期限でしたが合意に至らず、9月5日に協議が再開される見込みとなっています。今週以降は海外勢の夏休み明けとなり、需給の変化も意識されやすいでしょう。


では、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

レポートでは、まずトルコ中銀の動きに注目。『今週は週明け3日NY市場が休場となる中、3日の日本時間16時00分発表のトルコ8月消費者物価指数(予想:前年比+17.1%)の結果次第では13日に予定されるトルコ中銀政策委員会を前に緊急利上げに動く可能性もあるだけに動向が注目されます』と紐解いています。

次に、米経済やドル円の動向に言及し、8月24日のパウエル議長のジャクソンホール講演について『利上げペースの加速に否定的な考えを示しており、今週予定されるシカゴ、ダラス、ミネアポリス、ボストンなど複数の地区連銀総裁がインフレ見通しや景気見通しについてどのような見解を示すか注目されます』と伝えています。

また、9月7日に発表される8月雇用統計については『時間給賃金が予想を上回り、賃金インフレの兆候が見られる結果となれば長期金利の上昇を背景にドル買いに弾みがつく可能性があるかもしれません』と分析しています。続けて、『4.0%を下回る失業率など欧州や日本と比べ際立って堅調な米国経済が確認される中で「緩やかな利上げペース」を加速させるほど強い経済指標となるか注目されます』との見解を示しています。

さらに、豪中銀、カナダ中銀の政策委員会について『豪中銀の政策委員会で米中貿易問題による豪経済への影響についてどの程度懸念しているのか、さらに今週一部大手銀による住宅モーゲージ金利引上げの影響や再利上げの時期に対する発言』に注目としており、『インフレ圧力が増す中にあるカナダ中銀の政策委員会で利上げがあるのか注目されます』と伝えています。豪ドルやカナダドルの動向も押さえておきたいですね。

最後に、EU離脱交渉を巡る英国やEU側の動向に注目しており、『4日から夏季休会から再開される英議会でのEU離脱交渉を巡る与野党内の議論が本格化するだけに、ポンドの動向にも注意が必要です』と示唆しています。そして、『先週はEU側が英国のEU離脱に理解を示し協力的な発言が聞かれましたが、容易なEU離脱は他のEU加盟国の離脱の可能性を推し進める状況になりかねず、EU側の発言の真意を確認する週になるかもしれないだけに引き続きポンドの動向も注目されます』と伝えています。

今週もしっかり確認してまいりましょう。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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