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大幅下落していた白金相場がパラジウムの代替などによる需要増で中長期的に強気へ サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。 今回は白金相場についてのレポートをご紹介します。

皆さまはパラジウムをご存知ですか?主に自動車触媒として利用され、主要需要国は白金同様ヨーロッパ、日本、北米、中国となっています。このパラジウムについて、『パラジウムは、2年間で2倍ほどにまで上昇し、昨年10月頃から白金価格を上回っており、パラジウムの供給不足が深刻化しております』と伝えています。

パラジウムの供給不足の背景にはフォルクスワーゲンの排ガス不正問題からディーゼル車が販売不振となり、ガソリン車の販売台数増につながっていることがあるようです。レポートでは、『パラジウムはガソリン車の触媒に多く使用されており、白金はディーゼル車の触媒に多く使用されております。それにより、パラジウムが上昇を続ける反面、白金が下落を続ける傾向が2年程前から続いております。』とレポートでは分析しています。

しかし、『パラジウム価格が白金価格を上回った事とパラジウムの需給ひっ迫により、パラジウムに対する代替需要として白金への注目が高まってきました』とレポートでは伝えており、『原油や石炭価格の高騰を受けて、白金生産コストが上昇』したことで『今年の白金生産はかなり減少する見通し』となっており、『白金の宝飾品需要の増加』も予想されているとのことです。これに対して、『白金生産が減少し、白金需要が増加することで、今年の白金需給が27万5000オンスの供給不足に陥る見通しがWPICから発表されたことは注目でしょう』との見解をレポートでは示しています。

今後については、『「山高ければ、谷深し」という相場格言もあるように、この2年半ほどで白金価格が大幅下落した反動高にこれから注目するべきかもしれません。』『南ア白金鉱山の3分の2ほどがコスト割れに陥っているのですから、白金を中長期的に強気することも一考かもしれません』と分析されていますので、白金の買い場探しも一考かもしれません。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の1月15日付「白金市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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