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米国債のイールドカーブが注目される理由~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

eワラント証券のコラムで「イールドカーブ」について興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。

「イールドカーブ」ってよく経済ニュースで聞きますが、どう重要なのでしょうか?多くの金融市場の関係者が注目しているものの1つでもある、イールドカーブについて見てみましょう。イールドカーブとは「年限の異なる国債の利回り水準を線で結んだもの」を指します。特に注目されているのは「米国債のイールドカーブ」です。それは、『イールドカーブの形状が米国の経済動向によって変化するから』だと同コラムでは述べています。

米国の景気拡大が期待されると、「米国の長期債を売って株式を買うという動き」がみられます。『債券の利回りは債券価格が下落すると上昇し、債券価格が上昇すると低下する反対の関係』にあるようです。『利回り上昇は投資家の景気拡大の期待を示し』、イールドカーブも右肩上がりとなります。

しかし、直近のイールドカーブと米大統領選直後のイールドカーブを比較すると、『投資家が米国株から米国債に資金を戻したこと』が読み取れると同コラムでは述べています。『投資家はトランプ政権に景気拡大政策の実行を期待したものの、その期待は徐々に剥がれ落ちて米国大統領選挙以前の状態に戻りつつあることをイールドカーブの変化から推察』しています。一方で、短期金利が上昇している理由については『FRBによる追加利上げや保有資産縮小の動き、いわゆるテーパリングによるもの』だと述べています。

利回り曲線であるイールドカーブは、長期金利が短期金利を上回ることが多く、右上がりの曲線となる状態が「順イールド」と言われます。しかし、短期金利が長期金利を上回り、そのカーブが右下がりの曲線となる状態を「逆イールド」と言います。同コラムでは、『過去の米国株式市場とイールドカーブの関係を見ると、「逆イールド」が発生した後に株価のピークを付けて』いたと鋭い分析をしています。今後の米国債のイールドカーブの変化にはいっそう注視したほうが良さそうですね。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の9月15日付のコラム「米国債のイールドカーブが注目される理由」にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子



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