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NYの視点:ダラス連銀調査:先行指数はインフレ上昇を示唆


ワイオミング州、ジャクソンホールで開催される米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムでのイエレンFRB議長やトラギECB総裁の講演に注目が集まっている。ただ、長期化する低インフレ下、大幅な変更が発表される可能性は少ないと、期待感が薄れつつある。

そんな中、ダラス連銀のレポートで、インフレが指標などで示されているよりも高い可能性が指摘された。アナリストは、先行指標がインフレ上昇の兆候を示していると指摘。最近続いた低インフレ指標は、今後、おそらく上方修正されることになると見ている。

ISM製造業やISM非製造業、また地区連銀製造業指数の物価項目は、インフレの先行指標として極めて正確であるほか、連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレの基準値として注視している個人消費支出(PCE)の動向を予想する上で、極めて有効だと指摘。2017年4月のPCEインフレは1.72%から1.90%へ、6月分は1.42%から1.55%へそれぞれ上方修正されるべきだとした。

8月
ISM製造業:62.0(7月55.0)
ISM非製造業:55.7(7月52.1)
NY地区連銀製造業:仕入価格:31.0(7月21.3、6ヶ月平均26.2):販売価格6.2(7月11.0、平均9.0)
フィラデルフィア地区連銀製造業:21.1(7月19.1、平均27.1):販売価格13.5(7月9.0、平均15.9)
リッチモンド地区連銀製造業:仕入単価1.49(7月1.78):販売価格0.91(7月0.99)
カンザスシテイ地区連銀製造業:21(7月18、平均22):販売価格:8(7月5、平均6)

7月
ダラス連銀地区連銀製造業:15.6(6月17.5、23.6)、販売価格:3.6(6月5.9、11.0)賃金21.1(24.3、20.7)

こういったレポートにもかかわらず、ダラス連銀のカプラン総裁はインタビューで、年内の利上げには「辛抱強くなるべきだ」と慎重な姿勢を繰り返した。一方、タカ派として知られるジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁は依然、年内の利上げが正当化されるとの見通しを崩していない。イエレンFRB議長がレポートのように、インフレが上昇基調にあるとの見方を強調するとドルも下げ止まる。




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