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ドル安要因の整理~下振れても108円処は維持の見込み、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

8/23付けの「主要通貨デイリー」では、ドル安要因について考察されていますのでご紹介します。

同レポートではまず、『ドル円は昨日反発したとはいえ依然として不安定な値動きが続いている。背景には米年内利上げ期待の後退や北朝鮮リスクの高まり、米政治不透明感の強まり等が挙げられ、これらが改善しないようだとドル安局面の長期化も懸念されるところ。ただし現時点では、そうした展開はリスクシナリオとみている。本日はこれらドル安要因を整理し、先行きのドル円を予想したい』と伝えています。

続けて、『まず、年内追加利上げについては、市場の織り込みは3割程度に留まっている。しかし、米国景気の良好推移や労働需給の逼迫による賃金上昇が今後見込まれること等を勘案すると、市場の見方はやや慎重に過ぎる印象だ。下記のリスクが一巡もしくは織り込みが進み、市場の焦点が経済ファンダメンタルズに回帰した折には米景気の良好推移が改めて意識され、先行きのインフレ改善期待も加わることで市場の利上げ見通しの高まりが見込まれよう』と分析しています。

さらに北朝鮮リスクについては、早期収束を見込み難いとする一方で、『米朝が全面的な軍事衝突となれば在韓米国人や日本にも北朝鮮による危害が及ぶことが想定され、米政権が実際に軍事オプションに踏み込む可能性は低いとみられる。今後も折に触れてリスク回避色を強める局面が予想されるものの、最悪の事態は回避との見方が強まれば時間の経過と共に市場への影響は低下していこう』と考察しています。

また、米国政治については、中核メンバーが辞任を否定していることから政策運営への過度な懸念は不要とするものの、注意が必要だと言及しています。

最後に、今後のドル円について、『ドル円は短期的には引き続き不安定な値動きが予想され、リスク回避モードが強まった際には108.13円(4/17安値)が意識されるとみられる。ただ、上述したように足元のドル安要因が一段と強まる展開はリスクシナリオとみており、108円処を割り込む可能性は低いとみている』とまとめています。

詳しくは8/23付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜




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