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先週末の海外相場および市況を斬る サンワード貿易の陳氏(三井智映子)


フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。先週末の海外相場および市況についてサンワード貿易の陳さんにお聞きしました。

まず金価格は、『週末11日のNY金は3日続伸。一時、6月7日以来の高値となる1290ドル台となった』そうです。その要因を、陳さんは『北朝鮮情勢の緊迫化や対ユーロでのドル安進行に伴う割安感などを背景に買いが継続した』と紐解いています。『米国と北朝鮮間の緊張が高まる中、安全資産である金が買われた』と、リスクオフの流れから金が買われたことを伝えています。

週末に反発した原油市場については、『国際エネルギー機関(IEA)はこの日発表した7月の石油市場月報で、石油輸出国機構(OPEC)の生産拡大が響き、世界の石油供給量は3カ月連続で増加したと報告。OPECが主導する協調減産の順守率も年初来最低の75%を記録し、1月の減産開始以降で最低となった』としており、『OPEC加盟国で減産を免除されているリビアの産油量が急増した』と需給不均衡が拡大し、売りが優勢になったことを伝えています。ただ、為替市場でドルの対ユーロ相場が急落したことで、ドル建て原油は割安感の強まりから下値はサポートされたと分析しています。

また、為替の値動きについては、『米インフレ率が予想を下回って一時4カ月ぶりの高値となる108円72銭に下落したが、その後は、ドルが反発に転じ109円台前半で引けた』と伝えています。その背景を、『7月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も0.1%上昇と、いずれも市場予想を下回った。前日発表された7月の卸売物価指数(PPI)も全体とコア指数がともに予想に反して低下していたこともあり、米連邦準備制度理事会(FRB)が想定する「年内あと1回」の利上げに懐疑的な見方が広がり、ドル売り・円買いが進行した』と分析し、『北朝鮮をめぐる地政学的リスクの高まりも安全資産である円買いを後押しした。しかし、週末要因もあってその後はドルが買い戻された』との見解を伝えています。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月14日付の「8月11日の海外相場および市況」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコマーケットレポーター三井智映子



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