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三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」~あなたは“お金のデザイン”ができていますか?~ 押さえておきたい時事問題TPP、1


こんにちは、フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。
皆さんと一緒に資産運用の基礎知識を学んでいくこの連載、今回から時事問題を取り上げ、私よりも若い世代、現役の女子大学生の人たちをゲストに迎えて、お金の教養を深めていきます!

日々たくさんの経済に関するニュースがありますが、フィスコキャンパスの皆様の気になるニュース、今回は何でしょうか?

「TPPのニュースが気になったのですが…TPPって長いこと話し合っているイメージなのですが、まだ話し合っているんですね。」

なるほど、TPPについてですね…TPPはもともとP4協定と呼ばれる2006年に発効したニュージーランド、チリ、ブルネイ、シンガポールの4各国間の経済連携協定でした。そこにアメリカ、オーストラリア、ベトナムとペルーが参加を表明し、2010年3月にTPP交渉が始まりました。この時期から、日本でも頻繁にTPPという言葉が取り上げられるようになったわけです。

「そうなんですね!長いですね…道理で聞いたことがあるはずです(笑)。ところで、日本はいつTPPへの参加を決めたんですか?」

日本は2010年10月1日に当時の民主党政権の菅直人首相が参加検討を表明したものの、正式な手続きは遅れていました。実際に交渉に参加しはじめたのは、2013年、自民党政権の安倍首相になってからのことです。2月23日に安倍首相が事実上のTPP参加を表明。翌月3月15日にはTPP交渉への参加を正式に表明しました。そして2013年7月より交渉への正式参加が決定しました。

そこから時間を経て2015年10月5日に米アトランタにて参加12か国が大筋合意に至ったと発表されました。様々な分野で各国の利害がなかなか一致しないこともあり、交渉が非常に難航しましたが、この合意により世界のGDPの4割を占める巨大経済圏が誕生となりました。

「長い道のりだったんですね。TPPの加盟国はどこですか?」

ニュージーランド、チリ、ブルネイ、シンガポール、アメリカ、オーストラリア、ベトナム、ペルー、マレーシア、カナダ、メキシコ、日本の計12カ国でした。しかし、ご存知の通りアメリカはトランプ大統領が脱退を表明したため、現在では11ヶ国となっています。

「ちなみにどうして大筋合意に至るまでこんなに時間がかかったのですか?」

それは多国間交渉が複雑だったことや各国の利害が一致しなかったこともありますが、メリットだけでなく、デメリットもあったからです。次回はTPPのメリット・デメリットについて考えてみましょう。

こうした日常で耳にする経済のニュースへの理解を深めるには実際に投資をする、「ポジションを持つ」ことが重要です。まだ勉強が足りないと感じている方や自分でやるのが怖いという方は人工知能を使ったロボアドバイザーに頼ってみるのはいかがでしょうか。たとえば「お金のデザイン」が開発したTHEO(テオ)は、最初にいくつか簡単な質問に答えるだけで個人に合わせた運用プランを提案してくれます。さらに自動的に分散投資してくれる便利なサービスとなっています。

三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

FISCOマーケットレポーター
三井智映子



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