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【中国】「新エネ車」に早くも過剰懸念、20年生産は「実需の2.5倍」


政策を追い風に投資ブームを迎えた中国新エネルギー車業界に対して、過剰感を懸念する声が早くも出ている。従来自動車市場と同様に、2020年には「生産過剰」の問に直面。稼働後すぐに生産停止に追い込まれる工場が続出する可能性が指摘されている。広州日報が15日付で伝えた。

概算統計によると、中国の新エネ車年産能力は足もとで合計80万足らず。しかし建設中ラインの合計年産力は200万台を超える。一方で同国の新エネ車販売は、前年比20%の伸びを続けると仮定しても20年規模は114万台。生産能力が実需を約2.5倍上回る計算だ。

しかも新エネ車事業に関して、中国の多くの企業は25年に照準を定めて投資計画を練っている。25年完成予定として計画申請された新規生産能力は合計で300万台の規模。これらを合算すると、25年の新エネ車生産能力は580万台に積み上がる計算だ。

ただ、中国の自動車業界は過剰生産の問題をそれほど意識していない。いかなる業種であっても、長期にわたって需要が供給を上回る状態が続くことはないとの見方だ。「適度な過剰生産状態は競争を刺激し、実力を伴わない企業の市場淘汰を促す」との認識がコンセンサスとなっている。業界関係者によると、世界の自動車市場は1年間の生産能力が8500万~9000万台、販売台数が6500万~7000万台の水準。生産ラインの稼働率は72~82%で推移しているという。

各社が計画する20年の年産能力は、杭州長江汽車が25万台、長城華冠(CH-AUTO)が5万台、万向汽車が10万台、雲度汽車が5万台、小鵬汽車が10万台、蔚来汽車(NextEV)が10万台、楽視汽車が40万台、威馬汽車が15万台、奇点汽車が20万台、車和家が30万台、比亜迪(BYD:1211/HK)が60万台、北汽新能源が50万台、江淮汽車が20万台、上汽集団が60万台、長城汽車(グレート・ウォール・モーター:2333/HK)が50万台、吉利汽車HD(175/HK)が30万台、奇瑞新能源が20万台、長安汽車が30万台、広汽集団が20万台、力帆汽車が30万台など。

中国汽車工業協会によれば、16年の新エネ車販売は、国内全体で前年比53.0%増の50万7000台(自動車販売の1.8%)に拡大した。うちEVは65.1%増の40万9000台、PHVは17.1%増の9万8000台。全体の生産台数は51.7%増の51万7000台に伸びた。中国の新エネ車販売はまた、2015~16年にかけて2年連続で世界最多を記録。保有台数は約100万台に達し、世界全体の過半を占めた。

【亜州IR】





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