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「複雑怪奇」なポンド相場と「ハードブレグジット」~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

英ポンド相場は、昨年から政治状況の動向によって、ボラティリティが大きく、また予測しづらい動きをしています。eワラントジャーナルのコラムで「複雑怪奇なポンド相場とハードブレグジット」についての記事を見つけましたのでご紹介します。

4月18日に『英国のメイ首相は突然緊急会見を開き、総選挙を前倒しで実施する方針』を示しました。そして、『6月8日に総選挙』を行い、『総選挙でブレグジット交渉について国民の信任を問い、総選挙にて与党保守党の議席を増やすことでブレグジット反対派を一掃し、交渉をしやすく』したと同コラムでは述べています。

ポンド相場の値動きは、同会見の直前には『ポンド相場が急落』しましたが、総選挙の一報で『ポンド相場は反転し急騰』しました。同コラムでは、『急騰の理由として報道では総選挙がメイ首相の政権基盤の強化をもたらすという解説がなされています。昨年のブレグジットを巡る国民投票で市場はポンド安で反応した』と述べており、『突然の会見やポンド相場の動き、欧州で相次ぐ国民投票を見るに付け、欧州情勢は「複雑怪奇なり」という印象を持った方も多いのではないでしょうか』と昨年のポンド相場と比較して説明しています。

6月8日の総選挙で与党保守党が議席を伸ばしたとしても、EUとの交渉は前途多難のようです。同コラムによると、『メイ首相はEUから英国への移民の移動を制限する措置を要求するとともに、EUの司法権が英国への適用除外を主張』するだけでなく、『英国による「EU単一市場へのアクセス」を確保し、「EU単一市場へのアクセス」を失う「ハードブレグジット」の回避』を目指しています。一方でEU側は『「EU単一市場へのアクセス」を認めない姿勢』を示しているので、交渉は難航すると述べています。この他、同コラムではフランス大統領選の結果もブレグジットに影響する可能性がある点について触れられています。

現在、『英ポンド相場は上昇基調』にありますが、『ブレグジット交渉が始まると再度「ハードブレグジット」が意識されて英ポンド相場が急落する展開があるかもしれず、ポンド高相場は長く続かないかもしれません』とコラムでは締めくくっています。ポンド相場の動向には引き続き注目ですね。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の4月28日付のコラム『「複雑怪奇」なポンド相場と「ハードブレグジット」』にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子




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