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NYの視点:円売り持ち減、今週の注目:FOMC、イエレンFRB議長、米雇用統計、米予算



米国上下院は5月5日まで1週間の暫定予算案を可決し、トランプ大統領就任100日目の政府機関閉鎖をかろうじて免れた。広範な予算案について協議を進めるための猶予が得られる。共和党は当面、低所得者層向けプログラムに対して資金を拠出することや、メキシコ国境壁建設費用の予算計上を先送りすることを譲歩した。

また、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。この会合で、FRBは3月に0.25%の利上げを決定したあと政策金利を据え置く見込み。1−3月期の国内総生産(GDP)も消費が弱く、3年ぶりの低成長にとどまった。ただ、雇用コストは9年ぶりの大幅な伸びを記録するなど、FOMCは依然利上げ軌道を維持すると見られている。

また、6月の利上げ観測は根強く、ドルの下値を引き続き支えると見る。ゴールドマンサックスは6月の利上げ確率を従来の60%から70%へ引き上げた。前月4月の雇用統計は、30万人近くの雇用の増加が期待さていたにもかかわらず雇用が10万を割り込みネガティブサプライズとなった。5月雇用統計で、労働市場の動向を再確認していく。ただ、雇用統計が予想を大幅に下回らない限り、利上げを後押しする可能性がある。

世界では、地政学的リスクが依然高止まり。欧州では、英国の欧州連合(EU)離脱を話し合う。英国では6月の総選挙に向けて、選挙活動が活発化する。


■来週の主な注目イベント

●米国
4月29日—5月3日:ミルケン会議(米国ロスアンゼルス)、ムニューシン米財務長官、
麻生太郎副総理、ロス米商務長官(1日)講演
1日:3月PCEコア:前年比+1.7%(2月+1.8%)、4月ISM製造業景況指数:予想
56.5(3月57.2)
3日:FOMC(政策金利0.75−1.0%で据え置き)、4月ISM非製造業景況指数:予想
55.8(3月55.2)
4日:3月貿易収支:予想‐445億ドル(2月‐436億ドル)
5日:米国暫定予算失効、米4月雇用統計:失業率予想:4.6%(3月4.5%)、平均時給予想:前月比+0.3%(2月+0.2)、4月非農業部門雇用者数:予想+19万人(+9.8万人)イエレンFRB議長、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、フィッシャー米FRB副議長(金融政策に関して)講演、ブラード・セントルイス連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が討論会に参加
6日:ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が講演

●欧州
5月4日:ドラギECB総裁講演

●地政学的リスク
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン
トルコ





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