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【中国】「健康寿命」延伸へ、ケア強化で「高齢者長期入院」削減


介護等を必要とせず自立して生活できる「健康寿命」を延ばすための取り組みが中国でも始まっている。医療費の公費負担を軽減する狙い。高齢者に対して、病気への予防意識を高めさせるほか、リハビリ環境を整えて身体的回復を支援する。高齢者の「長期入院」削減を目指す構えという。21世紀経済報道が24日付で伝えた。

国家衛生・計画生育委員会や国家発展改革委員会など政府関連13部門はこのほど、「第13次5カ年計画(2016~20年)期の健康高齢化計画」を公布。高齢化の波が押し寄せる一方、高齢者向けの健康サービス体制が脆弱な現状を報告した。介護施設やリハビリ施設、緩和ケアサービス施設が極端に不足している点を問題視。「病気予防~治療~リハビリ~介護~緩和ケア」を網羅した高齢者向けの総合的・連続的サービス体制を整えていく必要性を強調した。

業界関係者によると、本来は介護のみを必要としている高齢者が病院で入院治療を受けるケースは多い。介護サービスが保険適用外であるためだ。経済的負担を考慮して、「病院での介護生活」を選択せざるを得ないという。入院期間には制限が設けられているため、期限が過ぎると一旦退院し、再び入院手続きを行う高齢者は少数でない。

上海市衛生発展研究センターがまとめた「高齢化が上海医療費に与える影響リポート」によると、上海市では60歳以上の1人当たり平均医療費がその他の年齢層の6倍規模にある。市の人口の2割程度を占める高齢者が同市医療資源の50%を消耗している計算という。  中国の60歳以上高齢者は2020年に2億5500万人に拡大し、総人口の17.8%を占める見通し。要介護(失能)・要支援(半失能)高齢者の数は年を追って増大し、15年は4063万人を数えた。



【亜州IR】


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