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トルコリラ急落の背景は?、サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。

トルコ中銀は主要政策金利のレポレートを8.00%に据え置いたと報道されており、市場予想0.5%の利上げを覆す形となりました。これを受けてトルコリラは急落しましたね。
トルコリラを買っている方もいらっしゃるかもしれませんが、いつ下げ止まるのか?というのは気になるところなのではないでしょうか。というわけで今日はトルコリラについてレポートします。

松永さんは、『トルコ中銀は24日、翌日物貸出金利を0.75%引き上げて9.25%としました。そして、後期流動性貸出金利も1%引き上げて11%としました』と伝えており、『「トルコリラの下落基調を食い止めるためには、大幅な利上げが必要」との見方も多かっただけに、利上げが小幅に留まったことでトルコリラ売りが進んだ』と分析しています。また、『昨年7月のクーデター未遂事件後からのトルコリラの値動きは、トルコの経済よりも政治に反応して動いているように感じられます』との見解を述べています。
今年のトルコリラ・円の値動きについては、『昨年末まで2カ月間ほど横ばいを続けましたが、年明けから急落しました』とのこと、その要因については、『トルコの国会では、今月になって「大統領の権限拡大を目的とした憲法改正」と「大統領に権力を集中させる内容の憲法改正」が可決されたことでトルコリラ売りが加速しました』と分析しています。
また、『EUのトルコに対する評価が最近特に厳しいものとなっております。(中略)ここにきて「大統領の権限拡大を目的とした憲法改正」と「大統領に権力を集中させる内容の憲法改正」が可決されたことで、「トルコの弾圧的な政権は、長期政権となり、より権力を強化する体制になる」との思惑が高まり、トルコリラ売りに繋がりました。弾圧的で独裁的な政権の通貨を投資家が毛嫌いすることは、仕方がないのかもしれません』とのことです。そうするとしばらくは、トルコリラ売りの流れは変わらなさそうです。「安いから押し目で」と安易に考えるのは危険かもしれませんね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の1月26日付「トルコリラ分析」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。


フィスコリサーチレポーター 三井智映子




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