ジャーナリスト拘束、中国は38人で世界最多＝民間団体

国際民間団体「ジャーナリスト保護委員会」（CPJ）が13日発表したリポートによると、世界で拘束されているジャーナリストは2016年12月1日現在、257人に上り、1990年の調査開始以来で最多となった。2015年は199人。各国のうち、中国は最も拘束人数が多い国の一つとなっている。博聞社が伝えた。

CPJの王亜秋・研究員によると、1990年の調査開始以来、中国は計18回、リストのトップになっている。「中国の報道の自由度は一貫して劣っている」という。

12月1日現在、中国で拘束中のジャーナリストは38人。昨年の45人から減っているが、これは主力経済紙「21世紀経済報道」の関係者9人の拘束容疑が「詐欺」と「脅迫」だったことが確認され、今年の人数から削除されたため。王研究員によると、中国の報道の自由度が好転した訳ではないという。

中国では人権派インターネットメディアの「非新聞」「民生観察網」「六四天網」の関係者が相次いで拘束されるなど、報道の自由に対する圧力が高まっている。また、中国当局が外国人記者に対し、ビザを発給しない方法で圧力をかけることも多いという。

【亜州IR】



＜ZN＞