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長短金利操作の年内導入の可能性は低下?


 19日(日本時間20日未明)に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(7月開催分)によると、イールドカーブ(利回り曲線)の上限設定(イールドカーブ・コントロール/長短金利操作)について、「多くのメンバーが現時点での設定は正当化されない」との見解を提示していたようだ。米国債券市場では、10年債などの長期債などの利回り水準は反転した。市場参加者の間では金融緩和策の長期化観測は後退していないものの、「経済情勢が著しく変化しない限り、長短金利操作の年内導入の可能性は低い」との声が聞かれている。

 7月のFOMC会合で為替についての具体的な議論はなかったようだ。ドル相場の水準が米国の段階的な景気回復を妨げるとの見方は増えていないことから、次回のFOMC会合でも為替について特に議論されることはないと予想されるが、米長期金利の上昇が小幅にとどまった場合、持続的なドル上昇の可能性は低いと予想される。


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