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ヤマトHD 、サイバー、岡県運送など


<9064> ヤマトHD 2454 +179.5急騰。労働組合が17年の春季労使交渉で初めて宅配便の荷受量の抑制を求めたと報じられた。「現在の人員体制では限界」として、会社側も応じる方向とされている。具体的には、割引料金を適用する大口顧客に対する値上げ要求を実施し、交渉が折り合わなければ荷受けの停止も検討するもよう。過度な人件費負担の抑制につながるとみられるほか、将来的な宅配料金値上げに対する期待感なども先行する格好に。

<4751> サイバー 3190 +160大幅反発。大和証券がレーティングを「3(中立)」から「1(買い)」に格上げ、目標株価も2680円から4600円とし、これが材料視された。同証券は「AbemaTV」が19年9月期に黒字転換し、20年9月期には収益性も大幅な改善が見込めると指摘。20年9月期の営業利益は830億円と16年9月期比2.3倍の水準を見込んでいる。また、事業ポートフォリオも中長期的成長を実現するためには理想的と。

<9063> 岡県運送 264 +27急伸。同社はヤマトHD<9064>のグループ会社であるエキスプレスネットワーク(株)
の共同事業者として、物流共同事業を行っている。ヤマト運輸の労働組合が求めている宅配便の荷受量の抑制、会社側の対策である大口顧客に対する値上げ要求が認められた場合、過度な人件費負担の抑制や、将来的な宅配料金値上げの波及効果が同社にも向かうとの見方から物色が向かっているようだ。

<6502> 東芝 215 -9.7大幅反落。前日は20%超の急伸となったことから、本日は利益確定の流れに。また、一部メディアが日立<6501>、東芝<6502>、三菱重工<7011>の3社の原発向け核燃料事業の統合計画について、目標としていた今春統合を断念し延期する方針を固めたと報じたこと、傘下の米原子力子会社WHの社長が「建設中の米原発から撤退の可能性はない」と発言したことなども売りを誘っている。

<6273> SMC 33200 +1740大幅反発。クレディ・スイス証券が「Neutral」から「OUTPERFORM」へ格上げ、目標株価も33000円から37000円へ引き上げた。THK<6481>などに対して出遅れ感が顕著、18年3月期は過去最高益更新が期待可能と。アジアのテック関連中心に需要増、自動化・省力化投資増などを背景に、17年3月期の同証券営業利益予想を1298億円から1330億円
(会社計画1300億円)に増額している。

<1605> 国際帝石 1145 +18買い優勢。権益を保有するイラク共和国ブロック10鉱区において、油層の発見に成功したと発表。実施した原油生産テストにおいて日量8000バレル以上の生産を確認し、更なる探鉱活動による評価結果次第では、豊富な埋蔵量を有する大規模油田となる可能性が極めて高いと。なお、市場では大規模油田の可能性を見極めたいとの様子見ムードが優勢となっており、反応は限定的。

<9433> KDDI 2972 +22買い優勢。高速・大容量、低遅延、多接続が可能となる次世代移動通信システム「5G」を活用して、高度セキュリティシステムの実現に向けた実証実験を、セコム<9735>
と共同で推進することに合意したと発表している。5Gの特長を活かした新たなサービス創出への期待感から物色が向かっている。なお、株価は足元で25日線が上値抵抗線として意識される展開。

<7003> 三井造 188 +7堅調。みずほ証券がレーティングを「アンダーパフォーム」から「中立」に格上げ、目標株価も130円から190円に引き上げており、これが材料視されている。海外プラントの損益悪化等で、子会社の三井海洋開発<6269>を除けば営業赤字の見通しと17年3月期はネガティブ。ただし創業100年となる18年3月期は、三井海洋開発の高水準の利益が下支えとなり、一旦は浮上が予想される点を評価したようだ。



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