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米株高受けての続伸も慎重姿勢は崩せず


6日の日本株市場は、米国株の上昇を受けて始値は上がる見込みですが、その後は慎重な姿勢が続きそうです。米国ではADP雇用統計が予想を下回るものの、ISM非製造業景況指数が好調だったことから、景気悪化への警戒感が和らぎました。また、トランプ政権がカナダ、メキシコを対象とした関税を一時的に免除する発表があり、貿易戦争への不安も緩和しました。しかし、円高の影響や雇用統計発表を控えた様子見ムードから、日本市場では積極的な上値追いは期待されません。ハイテク株の動きにも注意が必要であり、前日のボリンジャーバンドの動向は警戒されるため慎重な市場展開が続きそうです。

*08:34JST 米株高受けての続伸も慎重姿勢は崩せず  6日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが485ドル高、ナスダックは267ポイント高だった。2月のADP雇用統計で民間部門の雇用者の伸びが予想を下回ったものの、2月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、消費や景気悪化への警戒感が後退した。また、トランプ政権がカナダ、メキシコへの関税を巡り自動車を1カ月適用除外すると発表。貿易戦争の激化による警戒感が和らいだことで買い戻しの動きに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比275円高の37695円。円相場は1ドル=148円80銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権による関税政策に市場は大きく振らされる状況が続いており、自動車への適用を1カ月免除したことは材料視されるものの、為替市場では円相場が1ドル=148円台と円高に振れて推移していることもあり、積極的な上値追いの動きは期待しづらいだろう。

 また、ADP雇用統計は市場予想を大幅に下回ったことから、週末に控えている雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうである。足もとでの調整で積み上がった売りポジションを圧縮する動きはありそうだが、買いポジションを積み上げてくる展開はなさそうだ。また、米国ではハイテク株の一角が買われ、半導体SOXの上昇率は2%を超えている。一方で、時間外取引では半導体のマーベルテクノロジーが15%超の下落で推移しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になると考えられる。

 昨日の日経平均株価は、下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σを挟んでの推移となったが、-2σが支持線として意識されてくるようだと-1σが位置する38000円が意識されてくるだろう。ただし、バンドは下向きで推移しているため、これに沿った形での調整が続いている。38000円に接近する局面においては、戻り待ち狙いの売りに警戒しておきたいところだろう。

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