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リスク選好ながらトランプトレードの持続性を見極め


7日の日本株市場は、米国市場の好調に伴い買い優勢で始まりました。NYダウが1508ドル、ナスダックが544ポイントの上昇で、選挙後の不透明感が解消し、第2次トランプ政権下でのプロビジネス策への期待が高まっています。その影響で、日経平均株価もシカゴ先物に引き続き上昇し、4万円を超える可能性が出てきました。しかし、ボリンジャーバンドの上限に近づくことで過熱感が生じ、利確の動きが出る可能性も考えられます。また、FOMCに注目が集まる中、インデックス関連の売買が中心となり、主力銘柄への関心が高まっています。トランプトレードが落ち着くと、関税への警戒心が強まるかもしれません。

*08:41JST リスク選好ながらトランプトレードの持続性を見極め  7日の日本株市場は、買い先行で始まり、4万円での攻防になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが1508ドル高、ナスダックは544ポイント高だった。大統領選挙通過で不透明感が払拭。規制緩和などが企業の収益増につながるなど、第2次トランプ政権のプロビジネス策への期待に買いが加速し終日堅調に推移。シカゴ日経225先物清算値は大阪比335円高の40035円。円相場は1ドル154円40銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開から始まりそうだ。日経平均株価は前日に大統領選の開票状況をにらみながらの展開となり、1000円を超える上昇となった。トランプ氏勝利は織り込まれているが、日経225先物はナイトセッションで4万円の大台を回復しており、朝方はインデックスに絡んだ商いが入りやすいだろう。米国においてもトランプ氏が公約に掲げた減税や規制緩和を進めるとの期待からトランプトレードが活発だったこともあり、引き続き金融株や円安を受けた輸出関連株などへの資金流入が意識されそうだ。

 日経平均株価は10月15日に付けた40257.34円が目先的なターゲットになりやすく、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。ただし、ボリンジャーバンドの+2σが39910円辺りに位置しているため、4万円を回復してくることによってやや過熱感が意識されやすく、いったんは達成感にもつながる可能性はありそうだ。

 また、6~7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が集まるほか、決算発表がピークを迎えるなか、インデックスに絡んだ売買以外は積極的な売買は手控えられやすい。そのため、指数インパクトの大きい銘柄など主力株が中心になりそうだ。
目先はリスク選好ながら、トランプトレードが落ち着きをみせてくるようだと、関税などマイナス面を警戒したムードも高まってくるだろう。

 なお、昨夕に決算を発表したところでは、東武<9001>、京王<9008>、シスメックス<6869>、ウシオ電<6925>、コカBJH<2579>、東海カーボ<5301>、ネットワン<7518>、ダイヘン<6622>、アクセル<6730>、タムロン<7740>、メイコー<6787>などが注目される。
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