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配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい


*08:48JST 配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい  27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は過熱感が警戒される場面もありそうだが、買い意欲の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが260ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。予想を上回った経済指標を受けて、景気見通し改善に伴う買いが強まった。また、中国政府が成長目標達成のため財政支援強化する方針を示し、需要回復見通しも支援材料となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比620円高の39280円。円相場は1ドル144円90銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行始まることになりそうだ。9月期末の配当落ち日となるが、約280円と予想されている配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい。9月2日の戻り高値39080円を一気に上放れてくることから、売り方の買い戻しの動きが強まりそうだ。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを突破しており、+2σの39455円辺りが意識されてくることになるだろう。

 昨日は1055円高と急ピッチの上昇となったが、本日は配当落ち分を即日埋めての一段高により、ダブルインバースなどのヘッジ対応の動きも強まりやすく、インデックスに絡んだ商いが相場全体を押し上げてくることになりそうだ。調整が入る局面では、押し目待ち狙いの買い意欲は強い。為替市場では円相場が1ドル=145円に接近していることが安心感につながるほか、自民党総裁選投開票を控えるなかで政策期待が高まる。

 物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心となるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色が強まりそうである。また、円安の流れから輸出関連などへの物色も意識されよう。インデックス中心で中小型株には資金が向かいづらいところではあるが、グロース250指数は25日線が支持線として意識されるなか、抵抗線として機能している200日線辺りのリバウンドをみせてくるようだと、中小型株への物色も強まるだろう。
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