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38000円割れで調整一巡に向かわせる可能性も


*08:41JST 38000円割れで調整一巡に向かわせる可能性も  25日の日本株市場は、米株安を受けたギャップスタートとなり、売り一巡後の底堅さを探る展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが504ドル安、ナスダックは654ポイント安だった。前日の取引終了後に決算を発表したテスラとアルファベットが大幅な下落となるなか、他のハイテク株へ売りが広がる形となった。新築住宅販売が弱く、景気への懸念も広がるなか、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1005円安の38115円。円相場は1ドル153円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップスタートで始まることになりそうだ。テスラとアルファベットについては、前日の時間外の下落で織り込まれている面はあるが、日中取引でそれを上回る下げとなったほか、マイクロソフトなど大型テック株やエヌビディアなど半導体株に売りが広がったことから、持ち高調整の売りが入りやすい。裁定解消売りの影響もあり、オーバーシュート気味の下げになりやすいだろう。

 また、為替市場では円相場が1ド=153円台と円高に振れていることも重荷となる。米国の弱い経済指標により、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が意識されてきている。日銀の金融政策決定会合では現状維持が見込まれているものの、政策正常化への思惑から日米金利差縮小が意識されやすく、金利差を狙ったポジションの圧縮も警戒される。

 日経平均株価は前日までの調整で、支持線として意識される75日線水準まで下げてきた。日経225先物はナイトセッションで一時38090円まで下げていることから、日経平均株価は75日線を割り込み、6月17日の直近安値である37950円辺りが意識されそうだ。ボリンジャーバンドの-2σが38033円辺りに位置しているため、38000円割れでいったんは調整一巡に向かわせる可能性はありそうだ。

 もっとも、決算発表が本格化しているほか、来週の日米金融政策決定会合を控えていることから、積極的なリバウンド狙いの動きは限られる。ボトムを探る動きのなか、決算などを手がかりとした個別物色になろう。
<AK>
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