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出遅れている中小型株に物色の矛先が向かいやすい


*08:32JST 出遅れている中小型株に物色の矛先が向かいやすい  17日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行も、次第に膠着感が強まる展開になりそうだ。16日の米国市場は、NYダウが742ドル高、ナスダックは36ポイント高だった。6月の米小売売上高が予想を上回ったことが好感された。ユナイテッドヘルス・グループは予想を上回る決算が材料視されて大幅高となり、NYダウを押し上げる格好となった。また、モルガンスタンレーやバンク・オブ・アメリカなど銀行株の一角も決算が材料視されて買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比305円高の41545円。円相場は1ドル158円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が軟調だったことから、ナスダックは小幅な上昇にとどまっている。資金シフトの動きともみられるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのインパクトは限られそうである。そのため、シカゴ先物にサヤ寄せして始まった後は、日経平均株価は前日の高値水準で膠着感が強まる可能性がありそうだ。戻りの鈍さが意識されるようだと、利益確定の売りが入りやすくなるだろう。

 また、米国ではラッセル2000指数が3%を超える上昇となるなど、大型株から小型株への資金シフトが続いている。東京市場においても足もとでグロース250指数の強さが目立っており、中小型株を見直す動きが意識されやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、出遅れている中小型株に物色の矛先が向かいやすいとみておきたい。

 また、米国では決算が本格化するなか、大手銀の上昇が目立っており、東京市場においても日銀の政策変更が意識されるなか、メガバンクへの手掛かり材料になりそうである。そのほか、トランプ前大統領の当選確率が上昇しているなか、昨日は三菱重<7011>など防衛関連への物色が目立っていたが、引き続きトランプトレードが意識されやすいと考えられる。
<AK>
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