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こう着ながらもハイテク株のリバウンド狙い


*08:30JST こう着ながらもハイテク株のリバウンド狙い  19日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが56ドル高、ナスダックは5ポイント高だった。5月の米小売売上高が予想を下回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを正当化するとの見方に買われた。ただし、同時に米国景気への懸念も広がり、上値は抑えられた。シカゴ日経225先物は大阪比210円高の38610円。円相場は1ドル157円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの-1σを突破し、一時38620円まで買われた。25日線が位置する38710円辺りが意識されてくると考えられ、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、米国市場では利下げ観測が高まる一方で、米景気減速への警戒感が高まってきており、上値の重さが意識されていた。

 ただし、エヌビディアは3.5%の上昇で史上最高値を更新するなか、時価総額で世界トップとなった。AI関連への成長期待は根強く、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、アームホールディングスは8.6%と急伸し高値を更新しており、ソフトバンクG<9984>へは思惑的な資金流入が見込まれそうである。そのため、全体としてはこう着感が強まるものの、ハイテク株への押し目買い意欲は強く、相場の底堅さにつながる可能性がありそうだ。

 昨日の日経平均株は前日の大幅な下げに対する自律反発をみせたが、買い一巡後は狭いレンジでの推移だった。水準としてはボリンジャーバンドの-1(38450円)を挟んでの値動きだった。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引するなか、25日線が位置する38725円辺りが射程に入ってくる展開に期待したいところであろう。
<AK>
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