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リスク回避姿勢強まるも、低PBR銘柄など冷静に押し目を拾いたいところ


*08:27JST リスク回避姿勢強まるも、低PBR銘柄など冷静に押し目を拾いたいところ  14日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。13日の米国市場はNYダウが90ドル安だった。シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行の破綻を受け、金融危機への警戒感から売りが先行した。米当局が連鎖的な破綻リスクを軽減するため週末に全預金者を保護する救済策を発表したことに続き、バイデン大統領が国民に向けた演説でシステムや預金の安全性を強調したため警戒感が後退し、売り一巡後は買戻しが優勢となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを停止するとの思惑も浮上し、長期金利が大幅に低下したことも材料視された。ただし、金融システム不安は拭えず、NYダウは下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比490円安の27160円。円相場は1ドル133円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。シリコンバレー銀行に続いて、シグネチャー銀行の破綻による金融システム不安から、朝方は下へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27000円まで売られており、同水準に位置する75日、200日線まで下げた。3月の上昇部分を帳消しにしたことから、いったんは売り一巡感が意識されそうなほか、売り方にとっても買戻しを入れやすい水準だろう。そのため、需給状況は悪化しているものの、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。

 また、予想はされていたが、FRBによる利上げ停止観測が浮上してきたことから、米長期金利は大幅に低下した。相対的に日経平均型優位の展開が意識されやすく、NTロングでのスプレッド狙いの動きは入りやすいだろう。日経平均は75日、200日線が27300円台に位置しているため、この水準に接近する局面においては、押し目狙いを意識しておきたいところ。もっとも、VIX指数は一時30を超える場面も見られるなど、リスク回避姿勢のなかでは積極的なポジションは取りづらく、短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。

 指数に振らされにくい銘柄のほか、期末を意識した配当志向の物色になりそうだ。
好業績銘柄においてもインデックスに絡んだ売りからイレギュラー的な下げとなった銘柄もあるため、冷静に押し目を拾いたいところ。そのほか、東証は4月にも、株価が1株あたり純資産の何倍に当たるかを示すPBRが低い企業に対し、改善策などの開示拡充を求めるとみられ、低PBR銘柄への押し目買い意欲は強そうだ。

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