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日経平均は27000円を明確に上放れリスク選好の動きが強まる


 20日の日本株市場は、ギャップスタートからリバウンド基調が強まりそうである。
買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目買い意欲は強まりやすく、下値の堅さが意識されよう。19日の米国市場はNYダウが754ドル高だった。予想を上回る企業決算が相次ぐなか、これを好感した買いが強まった。

 また、疾病管理予防センター(CDC)がクルーズ船での新型コロナ感染件数を監視するプロブラムを終了したため旅行関連株中心に買いが広がった。その他、ロシアのノルドストリームを通じた欧州への天然ガスの輸出を再開するとの報道で、世界経済への悲観的見方も後退し相場を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比435円高の27365円。円相場は1ドル138円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、日経平均は直近の抵抗線だった27000円を明確に上放れてくることになりそうだ。6月半ばの急落以降、上値を抑えられていた水準をクリアしてくることにより、売り方の買い戻しの動きは強まりやすいだろう。また、買い方についても急落局面でポジションを一気に解消していたこともあり、改めて買い直す動きも意識されよう。米国では底入れ感が高まってきており、リバウンドを狙った資金流入の動きが強まってきたことから、センチメントを改善させそうだ。

 また、決算を控えていたネットフリックスは5%を超える上昇だったが、取引終了後に発表した決算は予想を上回り、時間外取引においても買われている。大型テック株の強い値動きにより、指数インパクトの大きい値がさ株への強い動きが見込まれるほか、中小型株についても支援材料になりそうだ。もっとも、決算発表が本格化するなかで積極的には手掛けづらく、来週のFOMCを前に市場のムードが一変するリスクはあるだろう。ただし、VIX指数は低下傾向を見せており、FOMC通過後のアク抜けを意識した動きとも見られる。

 積極的な上値追いは手控えられるものの、押し目狙いのなか、徐々に下値を切り上げてくる展開が期待されそうだ。物色としては底入れからのリバウンド狙いとなるため、減速懸念から売り込まれていたハイテクセクターへは修正リバウンドを狙った動きが強まりそうである。
<AK>
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