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祝日明け後の米株高を好感、日経平均は29000円を捉える


 28日の日本株市場は、薄商いながらも堅調な相場展開が期待される。27日の米国市場は続伸となり、NYダウは351ドル高だった。マスターカードがまとめた今年の年末商戦の小売売上高が17年ぶり最大の伸びを示す強い結果が明らかになったほか、新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の入院リスクが他のコロナ株に比べ低いとの最新研究結果も手伝い景気回復が続くとの期待に終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比320円高の28970円。円相場は1ドル114円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、節目の29000円を捉えてくることになりそうだ。米国市場は祝日明け後もリバウンドの動きを見せており、S&P500は連日で最高値を更新した。SOX指数についても最高値を更新しており、連日で最高値を更新している東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料となりそうだ。

 日経平均は75日線が29072円、直近戻り高値は29070円水準であることから、まずはこれを明確にクリアしてくるかが注目されるところだ。祝日明けで海外勢のフローは膨らむとは考えられるものの、低水準であることには変わらないため、29000円接近では強弱感が対立しやすいところであり、ギャップスタート後はこう着感が強まる可能性はありそうだ。ただし、これら抵抗線をクリアしてくるようだと、センチメントは改善するほか、11月下旬以降の急落に対するショートカバーの動きも強まる可能性があるため、冷静に押し目を狙いたいところだろう。

 また、マザーズ指数は再び1000ポイントを割り込んでいるが、昨日のIPOは2銘柄ともに好スタートを切った。米株高の流れからセンチメント改善に繋がる可能性もあるため、直近IPO銘柄のほか、時価総額上位の銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きは活発化しそうである。
<AK>
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