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来週からは改めて政策期待が高まりやすく、底堅さは意識されそう


 12日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる相場展開になりそうだ。11日の米国市場はNYダウが158ドル安となる一方で、ナスダックは反発。高インフレが景気回復を損なうとの警戒感から売り優勢となったほか、ウォルトディズニーの下落がNYダウの重荷となった。ベテランズデーの祝日で債券市場が休場となるなか、ハイテク株の買戻しが目立ち、ナスダック指数は上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の29415円。円相場は1ドル114円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行で始まろう。週末要因から買い一巡後はこう着感が強まりやすいほか、日中は引き続き中国や香港市場の動向を睨みながらの相場展開になりやすい。ただし、オプションSQ通過で需給は軽くなるほか、決算は本日がピークとなることで、来週からは改めて政策期待が高まりやすく、底堅さは意識されそうだ。

 また、米国では半導体株が買い戻されていることから、東京市場においては指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料となりそうだ。今週は中国の不動産リスクが再燃したことからポジションは若干ショートに傾いている可能性もあるため、日経平均型へのロングの動きも意識されよう。NT倍率は14.50倍水準でのもち合いを形成しているものの、チャート上では25日、75日線とのゴールデンクロス示現により、NT倍率の上昇を意識させてくる可能性はありそうだ。

 物色の流れとしては値がさハイテク株の動向を睨みつつ、決算を手掛かりとした個別対応となる。昨日の引け後の決算ではブリヂストン<5108>、シチズン時計<7762>、ホトニクス<6965>、メドピア<6095>、大真空<6962>などが注目されそうだ。また、政策絡みでは給付金の支払額などで嫌気されている面はありそうだが、そもそも政策期待でのロングポジションはそれ程積み上がっていたとは考えづらく、決算通過後は改めて押し目買いの動きに向かわせよう。
<AK>
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