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テクニカルシグナルは悪化傾向に


 9日の日本株市場は波乱含みの展開になりそうだ。8日の米国市場ではNYダウが259ドル安だった。東京で4回目の緊急事態宣言が発動され、五輪5者協議で都内の会場すべて「無観客」が決定されたとの報道をきっかけに新型コロナウイルス変異株流行が世界経済の回復を妨げるとの懸念が強まった。また、新規失業保険申請件数も予想外に増加したため、景気回復に懐疑的見方が広がり終日軟調に推移。シカゴ日経225先物清算値は大阪比405円安の27745円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップスタートとなり、6月21日につけた直近安値を割り込んでくることになりそうだ。チャート形状としては5月安値が意識されてくることになるためインデックス売りのほか、持ち高調整の動きも強まる可能性がある。また、ギャップスタート後に下げ渋る動きも意識されてくる可能性があるものの、ETFに絡んだ分配金支払いのための売り需要が警戒されやすいことから、押し目買いの動きは限られることになりそうだ。また、週足の一目均衡表では雲を上回って推移しているものの、転換線、基準線を下回っているほか、遅行スパンは実線を上から下に突き抜けつつあり、下方シグナル発生が意識されてきた。雲上限を支持線として機能するかを見極めるトレンドにも向かいやすく、見送り姿勢につながろう。

 ETFに絡んだ売り需要については、昨日は日経225型の決算に伴う売りが多かったが、本日はTOPIX型の比率が大きい。NT倍率は足元で低下傾向を続けていることもあり、いったんはNT修正の動きは意識されやすい面はある。全面安に近い状況になりそうではあるものの、ハイテク株などへの売り一巡後の押し目を探りたいところではある。中小型株についてはマザーズ指数が支持線として期待されていた25日、75日線を割り込んできており、指数インパクトの大きい時価総額上位銘柄などへは換金売り圧力が警戒されそうだ。そのため、直近IPO銘柄など、需給悪化の影響が限られている銘柄のほか、テーマ性のある低位材料株などへは短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
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