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日経平均は28500円処での攻防、決算を手掛かりとした個別物色に


 3日の日本株市場は堅調な相場展開が見込まれる。2日の米国市場ではNYダウが475ドル高と大幅に続伸。投機的な売買による市場混乱が収束に向かうとの見方が広がった。追加経済対策が進展するとの期待や、新型コロナワクチン普及が加速していることなども後押しし、引けにかけて上げ幅を拡大している。シカゴ日経225先物清算値は
大阪比115円高の28475円。円相場は1ドル105円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行となり、節目の28500円での攻防となりそうである。米国では投機的な売買による金融システムへの混乱が収束しており、改めて経済対策への期待等が手掛かりにされている。長期金利上昇から金融セクターが買われているほか、円相場は1ドル105円台で推移しており、円安傾向を手掛かりとした自動車など輸出関連への物色が意識されそうである。昨日の東証1部の騰落銘柄では8割近くが上昇しており、TOPIX型優位の展開だった。本日もTOPIX型への物色が意識されやすいだろう。

 一方で、前日までの上昇で直近の急落部分を埋めていることもあり、短期的には達成感も意識されやすい水準でもある。決算ピークから積極的に物色は取りづらい需給状況でもあるため、28500円水準では強弱感が対立しやすいところでもある。昨日はTOPIX型のインデックス買いが断続的に入っていたとみられるが、グローベックスの米株先物などの動きを睨みながらの展開といったところであろう。

 物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別での日替わり物色が意識されやすい。昨日大引け後の決算については、MonotaRO<3064>、パナソニック<6752>、日電硝<
5214>、イリソ電子<6908>、正興電<6653>、日精工<6471>辺りがポジティブ視されよう。
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