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バリューシフトがコンセンサスになってきそう


 7日の日本株市場は堅調な相場展開が見込まれる。6日の米国市場は、NYダウが437ドル高と大幅に上昇する一方で、ナスダックは下落している。朝方はADP雇用統計が予想外の減少となったことが嫌気される場面もみられたが、ジョージア州で行われた連邦議会上院決選投票で民主党が政権、議会で圧倒的多数を占めるブルーウェーブが確実となるなか、財政支援やインフラ拡大期待が広がり上昇に転じた。その後、バイデン氏の勝利を受け入れるかどうかの連邦議会での審議と採決が、抗議デモ激化により中断され警戒感が広がり上げ幅を縮小したがダウは史上最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比305円高の27315円。円相場は1ドル103円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、日経平均は今年初めての上昇になりそうである。昨日はTOPIX優位の状況であったが、本日もバリューシフトを意識した相場展開が見込まれよう。米国では銀行など景気敏感株への物色が強まる一方で、ハイテク株は利食い優勢となっており、バイデン政権による財政支援やインフラ拡大期待の一方で、増税や規制強化への警戒による物色が明確であった。この物色の流れが継続するかは見極めが必要なところであろうが、バリューシフトがコンセンサスになってきそうである。

 ギャップスタートから日経平均、TOPIXいずれも5日線を突破して始まりそうだが、買い一巡後は5日線辺りでのもち合い、若しくは上放れといった方向感が出てくる可能性があるため、その時点でグロースからバリューシフトを意識してくることになるだろう。また、バイデン政権を意識した物色となる中、テーマ株では脱炭素を中核テーマとした再生エネルギー関連などへの物色に向かわせそうである。また、新型コロナ感染拡大による経済への影響が重石となるが、米国では1月がピークで3月には回復に向かうといった見方から景気敏感株への物色に向かっているようである。そのため、新規感染者数の報道などから売り仕掛け的な動きが出てくる場面においては、押し目拾いの好機として意識されてきそうである。
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