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主要企業の決算評価の動きが相場全体の底堅さにもつながる


 27日の日本株市場は米株安を受けて売り先行となろうが、その後は底堅さが意識されそうだ。26日の米国市場はNYダウが650ドル安と大幅に下落した。欧米で新型コロナウイルス感染が一段と拡大し、一部欧州地域では規制強化で世界経済の見通しが悪化したため寄り付きから下落。さらに、米国大統領選への不透明感や追加経済対策の交渉行き詰まりで投資家心理がさらに悪化した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の23410円。円相場は1ドル104円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開になろう。日経平均は支持線として意識されている25日線での攻防となりやすく、同線での底堅さを見極める格好になりそうだ。もっとも、欧州での新型コロナ拡大のほか、米大統領選や追加経済対策の先行き不透明感は想定内であり、昨日の時点でこれらが相場の重石となる格好で日経平均は23500円を割り込んでいた。ショート筋の売り仕掛け的な動きは意識されそうであるが、大きく下押す流れにはなりづらいだろう。

 一方で、決算発表が本格化するなか、日本電産<6594>、日東電<6988>、キヤノン<7751>等の主要企業の決算が評価されやすい。全体が売り先行となろうが、これら銘柄が強含みの展開となるようであれば市場は冷静であり、相場全体の底堅さにもつながるだろう。重要イベントを控えて積極的なポジションが取りづらい中でロングポジションは積み上がっているとは考えづらく、反対にショートに傾いているとみられるため、決算評価の動きがみられてくるようであればセンチメント改善にもつながると考えられる。

 また、マザーズ市場は依然として不透明ではあるが、節目の1200ptを割り込んできたこともあり、踏ん張りをみせてくるかが注目されるところ。これまで強いトレンドを形成していた銘柄の多くが利益確定の流れに押されているが、資金が集中していた分、この反動はこれまでもみられてきた動きであり、需給調整一巡を見極めたいところであろう。また、本日はカラダノート<4014>がマザーズ市場に上場する。初日は買い気配のままで値が付かないとの見方がコンセンサスであるが、この需給状況の中で想定通りの人気をみせてくるようであれば、センチメント改善に向かわせよう。


<AK>

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