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日経平均はこう着ながらもハイテク主導による底堅さを見極め


 18日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。17日の米国市場ではNYダウが86ドル安と下落する一方で、ナスダックは上昇した。中国人民銀行が市場に資金を供給したため上昇で寄り付いたが、ニューヨーク地区連銀製造業景気指数が予想を下回ったほか、著名投資家のバフェット氏が銀行株を売却したことが明らかとなりダウの重しとなった。また米中高官の第1段階貿易協定を巡る会合が延期され、米国政府が中国ファーウェイへの制裁強化を発表し、米中対立への懸念も根強い。一方、ハイテクは終日堅調に推移している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の
23150円。円相場は1ドル106円00銭辺りで推移している。

 米国では半導体のエヌビィディアや電気自動車メーカーのテスラがアナリストの目標株価引き上げで堅調推移となっており、ナスダックの押し上げ役となった。この米国の流れを受けてバリュー株からグロース株に向かいやすいだろう。そのため、日経平均はこう着ながらも底堅さが意識されやすく、引き続き23000円処が支持線として意識されやすいところである。しかし、昨日の東証1部の出来高は8億株台にとどまっており、売買代金は1.5兆円程度の薄商いだった。また、米国についても商いは細っており、方向感には欠けそうである。

 とはいえ、薄商いの中を先物主導で振らされやすい需給状況でもある。日経平均の5日線が23045円辺りに位置しており、この辺りに接近するようだと、23000円割れを意識した仕掛け的な流れに向かいやすいだろう。一方で、8月SQ値を上回る材料に乏しく、日中のニュースフローに振らされる展開も想定しておく必要があるだろう。米国ではバフェット氏の銀行株売り、ゴールド買いが伝わったことで、銀行株が売られる一方で、金先物相場では一時2000ドルを回復する上昇をみせていた。また、国内においても昨日は安倍首相が検査のため病院に入ったとのニュースフローが仕掛け的な売りにつながったとみられている。

 個別銘柄についてもいったん動きが鈍ると資金の逃げ足は速く、より強い銘柄に資金が集中しやすい動きが目立っている。短期的な値幅取り狙いの商いも多く、押し目狙いというよりは順張りで追随する動きが中心であるため、資金の逃げ足の速さには注意しておきたい。また、NT倍率は直近で下げ止まりからやや上昇をみせてきており、本日についてもNT上昇が意識されやすいところである。



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