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内需系や中小型株へ資金シフト


 21日の日本株市場は売り先行となろうが、次第に底堅さは意識されやすいところである。20日の米国市場では、NYダウが592ドル安と反落。中小企業支援策の追加資金を巡り民主党と共和党の協議が難航していることを嫌気して、売りが先行。NY原油先物
(5月限)が急落し歴史上初めてのマイナス圏での取引に入ると、株式相場も下げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円安の19310円。円相場は1ドル107円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行することになろう。原油先物相場がマイナス価格で終えるなどパニック的に下げたことにより、やや神経質になりやすいとみられる。ただし、日経平均は足元で日中値幅が縮小しており、落ち着きはみられているため、売り一巡後は底堅さが意識されやすいだろう。昨日の調整局面においても、日銀ETF買入が期待できない状況の中で底堅さが意識されていた。

 そのため、資源株などは嫌気売りの流れに向かいやすいだろうが、全体としては新型コロナウイルスの影響による経済再開の出口戦略を期待した流れに向かいやすく、底堅さが意識される展開が見込まれる。また、先物主導によるインデックスに絡んだ売買から売りが先行するだろうが、原油安メリットも意識されやすく、内需系に向かいやすい。さらに、原油安の影響がない新興市場の中小型株へは、個人主体の短期資金が向かいやすい需給状況は続きやすいだろう。


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