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重要イベント通過後のアク抜けを意識したスタンス


 11日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが27ドル安と小幅に下落。11日のFOMC(連邦公開市場委員会)や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の動向を見極めたいとの思惑から様子見ムードの強い相場展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの23450円。円相場は1ドル108円70銭台で推移している。

 米国市場が小安い中で、日本株市場についても手掛けづらいところであろう。もっとも、米半導体株は全般底堅く推移しているほか、原油先物相場の上昇の流れもあって、売り込む流れにはなりづらいところ。週末に先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、先物主導での仕掛け的な商いも出難いところであろう。

 また、15日に期限を迎える対中追加関税措置の動向を見極めたいものの、期限の延長の見方も出てきており、ショート筋にとっては買い戻しを先行させておきたいところでもある。積極的なロングには傾いていない需給状況の中でもあり、買い戻しの需給のみでも底堅さが意識されやすいところである。

 物色はリバランスが中心になりやすいだろうが、相対的に出遅れているセクターや割安感のある銘柄への見直しに向かいやすい。また、個人主体の中小型株の動向も注目される。昨日上場したALiNKインターネット<7077>は気配値上限で値が付かなかったが、コンセンサスを上回る価格ということもあり、寄り付き後のセカンダリー銘柄への資金の波及も意識されやすい。

 本日はマクアケ<4479>がマザーズに上場するが、これについても市場の人気が高い。コンセンサスは公開価格1550円に対して、2500円程度とされている。こちらも好スタートとなるようだと、センチメントをより明るくさせてきそうである。相対的に出遅れ感の強い銘柄などへは、年末に向けた先高期待から見直す流れにも波及してくる展開が期待されるところでもあるため、重要イベント通過後のアク抜けを意識した、押し目拾いのスタンスとみておきたい。


<AK>

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