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利食い優勢も売り方にとってみれば足元の底堅さは居心地が悪い


 22日の日本株市場は、米株安の流れを受けて、やや利食い優勢の相場展開になろう。21日の米国市場は、NYダウが103ドル安となった。12月耐久財受注が予想を下振れたほか、2月フィラデルフィア連銀景況指数や1月景気先行指数がマイナスとなり、米経済減速への懸念から売り優勢の展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の21360円。円相場は1ドル110円60銭台と、前日からは円安が一服している。

 連日で薄商いが続く中、先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況であるため、指数インパクトの大きい値がさ株の下げに押される格好から始まることになりそうだ。とはいえ、米中交渉妥結を楽観視する見方が相場を下支えしており、足元の日経平均は緩やかなリバウンド基調が継続。売り方にとってみれば足元の底堅さは居心地が悪いだろう。買い方にとっても押し目待ちに押し目なし、といったところであり、緩やかなリバウンド基調が継続しやすいと考えられる。

 そのため、現在、支持線として機能している5日線処での底堅さは意識されやすく、売り一巡後は買い戻しの流れが強まりやすいと考えられる。また、昨日は指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>がこう着感の強い値動きを見せているほか、ファーストリテ<9983>についてもそれ程大きなインパクトにはつながっておらず、インデックス売買についてもリバランス中心の売買とみられる。

 こう着感の強い相場展開の中で、昨日はアンジェス<4563>が開発した遺伝子薬が国内初承認との報道を受けて、バイオ関連の一角に物色が波及している。全体としては方向感が掴みづらいところであるが、サンバイオ<4592>の上昇もけん引役となり、マザーズ指数は上昇。短期筋の売買が中心であり資金の逃げ足は速いと考えられるが、引き続きこう着の中では、個人主体の材料株物色なども活発となろう。

 アップルとゴールドマン・サックス・グループは今春、「iPhone」の新機能と連動するクレジットカードの発行を開始すると、関係者の話として米紙WSJが報じている。キャッシュレス関連辺りへの手掛かり材料といったところか。


<AK>

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