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短期資金はバイオ株に集中か


 21日の日本株市場は底堅さが意識されつつも、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが63ドル高となった。ただし、FOMC議事録発表後に一時下落に転じるなど不安定な値動きをみせており、手掛けづらさにつながろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の21405円。円相場は1ドル110円80銭台で推移している。

 FOMC議事録については、量的緩和によって膨らんだバランスシート縮小の年内終了について連銀当局者の意見が概ね一致したが、今後の利上げ方針については意見が分かれたようである。また、米サウスウエスト航空は、政府機関閉鎖による悪影響を理由に業績見通しを引き下げるなど、政府機関閉鎖の影響が出ている点は重石になりやすいところである。

 その他、日経平均は足元で緩やかながらリバウンド基調が継続しており、昨日は節目の2
1500円に迫る局面がみられた。とは言え、薄商いの中をインデックスに絡んだ商いに振らされやすく、時にここ最近はソフトバンクG<9984>の値動きに振らされている。米株高や為替相場の円安基調などを手掛かりに、値がさハイテク株などの動きなども影響を与えることになりそうである。基本的には先物の主導によるインデックス売買が中心になりそうであるが、幅広い物色というよりも、リバランスの商いが続くことになりそうだ。

 その他は、個人主体の材料株物色といったところか。アンジェス<4563>は遺伝子薬が国内初承認される見通しとの報道から動意が期待されることになろうが、他のバイオ関連への刺激材料にもなりそうである。また、資金回転の速さから物色の持続性は期待しづらく、売り込まれていた銘柄への自律反発狙いのほか、季節性からは、2月決算企業の配当狙いといった動きが意識されよう。


<AK>

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