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日経平均の21000円が次第に支持線として意識されてくる可能性


 14日の日本株市場は、利食いをこなしつつ底堅い相場展開が意識されそうだ。13日の米国市場は、トランプ大統領が米中交渉の期限延長に言及し、協議進展への期待から買いが先行。また、米与野党が合意した予算案にも署名する公算が高く、投資家心理の改善から終日堅調推移となった。その他、原油相場の上昇も材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の21095円。円相場は1ドル111円台で推移している。

 前日までの上昇で日経平均は心理的な節目の21000円を回復してきており、やや達成感も意識されやすいところであろう。もっとも、米中協議進展への期待から利益確定の流れが強まるとも考えづらく、さらに為替市場では1ドル111円台と円安傾向にあることも支援材料になるとみられる。そのため、利食いが出やすいものの、日経平均の21000円が次第に支持線として意識されてくる可能性が期待されるところである。

 昨日はソフトバンクG<9984>のインパクトの大きさからみても自社株買いのほか、225型のインデックス売買の影響が大きいだろう。先週はTOPIX型優位の展開が目立っていたが、米中高官協議の進展期待などを背景にリスクオフが一服した格好となり、225型優位の展開といったところと考えられる。また、米中協議の進展期待から資源株が強い値動きをみせている。原油相場の上昇を背景に、引き続き資源株の動向も注目されるところである。

 もっとも、出来高は14億株程度にとどまっており、依然として薄商いの状況である。インデックス主導で日経平均は押し上げられている格好ではあるが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角を除けば、手掛けづらさも窺える。また、決算発表が続いている状況の中では機関投資家も積極的には動けず、日経平均の節目突破によってセンチメントが大きく改善したとも言えないところではある。


<AK>

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