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中国関連の買い戻しを意識


 8日の日本株市場は、こう着ながらも買い戻し優勢の相場展開が意識される。7日の米国市場は利益確定の動きもみられたが、米中貿易摩擦を巡る高官協議が再開され、両国の通商合意に楽観的な見方が広がり堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の20170円。円相場は1ドル108円60銭台で推移している。

 米中通商協議の行方を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすいが、昨夜、北朝鮮要人の列車が中朝境界の街を通過したと伝えられており、金正恩委員長が訪中し、習近平国家主席と4回目の首脳会談を行う可能性があると各メディアが伝えている。このタイミングでの首脳会談となれば、米中通商協議が両国の貿易摩擦の解消に向けた歩み寄りの動きとも考えられ、ファナック<6954>やコマツ<6301>といった低迷していた中国関連などへは、買い戻しを誘う流れに向かわせそうである。

 とはいえ、 外部環境を見極めつつも売り込みづらい需給状況になりやすく、日経平均は2万円が支持帯となるものの、上値を積極的には追いづらいところでもある。そのため、物色としては次第に外部環境に左右され難い中小型株に資金が向かいやすい。中小型株については個人の需給整理も一巡しており、調整局面での押し目買い意欲は強いとみられる。


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