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ハイテク一服でこう着感の強い相場展開か


 14日の日本株市場は米株安を受けて、利益確定の流れが優勢になりそうだ。13日のNY市場は、原油相場の下げが引き続き嫌気されたほか、ハイテク株に利益確定の売りが広がり、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円安の21595円だった。足元で強い値動きをみせていた米ハイテク株の上昇一服により、日本の値がさハイテク株等も手掛けづらくさせよう。
 ただし、シカゴ先物にさや寄せする格好から売りが先行する展開になろうが、25日線レベルでの底堅さは意識されやすいと考えられる。3月期末接近により、海外勢による買い戻しも意識されやすいだろう。指数インパクトの大きいハイテク株が日経平均の重石になるなか、内需・ディフェンシブ系へのシフトによるリバランスの流れが日経平均を下支えしそうだ。
 もっとも、国内では森友スキャンダルによる政治リスクを警戒した流れから上値追いは慎重になりやすい。また、トランプ米政権が中国からの輸入品のうち最大600億ドルに相当する製品に関税を課すことを計画していることが伝えられている。電子部品などが標的となっているようだが、中国の設備投資の恩恵により半導体製造装置の受注増等につながっており、貿易戦争への警戒も上値の重石となる。
 こう着感が強まる中では、内需系を中心に中小型株に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいそうである。業績のほか、期末接近による配当志向の物色も増えてこよう。
(村瀬智一)


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