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レンジ突破は年明けに、短期的な値幅取り中心


 大納会の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場では、前日に下げの一因だった原油相場が上昇したほか、長期金利も上昇したことから、エネルギーや金融関連銘柄への買いが相場の下支えとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の22790円だった。

 昨日は薄商いの中、後場半ば辺りから先物主導で下げ幅を拡大する格好となったが、米国市場の落ち着きもあって買い戻しが先行しそうだ。ただし、参加者が限られる中ではリバウンドが強まる展開は期待しづらく、日経平均は25日線と5日線とのレンジ内での推移になりそうだ。煮詰まり感はあるが、もち合いレンジを突破するだけの手掛かり材料に欠けるところである。

 物色については中小型株での短期値幅取りとなろうが、ポジションをオーバーナイトする動きも限られると考えられる。値動きの軽い銘柄での短期的な値幅取り狙いの流れが中心になりそうである。2018年のテーマとしてAIやIoT、仮想通貨、次世代電池、働き方改革、省力化といった関連銘柄への物色になりそうである。
(村瀬智一)


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