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次第に戻り待ちの売りも意識されてくる可能性


 21日の日本株市場は買い先行の展開となろう。20日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに上昇。10月景気先行指数が予想を上振れたことが材料視された。半導体セクターでのM&A報道も刺激材料になったとみられる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の22460円だった。

 昨日の日経平均は5日線を挟んでのこう着が続いていたが、シカゴ先物にサヤ寄せする格好からこれを上放れる形となるため、ショートカバーも誘い込みそうである。昨日は主力大型株がさえない値動きだったが、ギャップ・アップで始まるため、インデックスに絡んだ商いにより主力大型株主導の展開になりやすいだろう。

 ただし、先週末の戻り高値水準を超えられないと、次第に戻り待ちの売りも意識されてくる可能性がある。そのため、主力大型株から、昨日活発な値動きが目立っていた中小型株に次第に資金がシフトする可能性もある。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向を睨みながら、物色対象を見極めたいところであろう。

 祝日を控えていることもあり、流れとしては次第に中小型株にシフトしやすい需給状況とみておきたいところである。目新しい材料ではないが、量子コンピュータ関連などが賑わいをみせてきており、短期資金が集中しやすいだろう。とはいえ、主力大型株主導の状態が続くようだと、短期筋の資金の逃げ足が速まるため、注意が必要か。
(村瀬智一)


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