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好調なハイテクからのシフトが今後みられるか


 2日の日本株市場は堅調な相場展開となろう。1日の米国市場は、10月ADP雇用統計が予想を上回る堅調な内容となり、買いが先行。その後はハイテク企業の決算を控え、利益確定の流れが広がり、ナスダックは反落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の22530円。円相場は1ドル114円10銭辺りと、円安に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は連日で年初来高値を更新してくることになろう。昨日の大幅上昇に対する過熱感が意識されてくる可能性はあるが、インデックスに絡んだ売買が中心であり、一概に過熱とも言いづらい面はある。足元ではハイテク企業の好調な決算が買い安心感につながっているほか、第4次安倍内閣発足を受けた政策期待も後押ししよう。ただ、今後主力企業の決算が一巡してくると、次第に手掛かり材料に欠ける状態になる可能性はありそうだ。

 とはいえ、先高観が強い相場展開のなか、日経平均が高止まりとなれば、次第に中小型株など出遅れ感の強い銘柄等へシフトするといった循環物色も意識される。銀行など金融セクターの戻りの鈍さもあり、好調なハイテクからのシフトが今後みられるかが、相場上昇の持続性につながろう。また、上昇基調が強まるなか、テクニカル面では、次のターゲットは1996年6月26日高値の22750円ところが意識される。
(村瀬智一)


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