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1996年12月以来の21000円回復でいったん一服か


 13日の日本株市場は、利食いをこなしながらも引き続き堅調な相場展開が見込まれる。12日の米国市場は高値警戒感から利益確定の動きが優勢だった。また、本格化する決算のなか、JPモルガンは、増収増益でコンセンサスを上回ったが、買い一巡後は利食いに押されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の20980円だった。

 日経平均は2012年12月の第2次安倍内閣発足後の最高値を明確に突破し、1996年12月以来の水準を回復している。衆院選では「最も可能性が高い結果」として、連立与党による議席過半数維持を市場が期待しているとみられるなか、各メディアの調査結果は「アベノミクス加速」への思惑から、先高期待が高まりやすい。

 一方、足元で8営業日続伸となり、節目の21000円を射程に入れるなか、過熱感やいったんは達成感も意識されやすいところであろう。円相場は1ドル112円20銭台とやや円高に振れて推移するなか、週末要因もあって利食いが優勢になりやすい面もありそうだ。そのため、1996年12月以来の21000円回復で、いったん落ち着きをみせよう。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>の増収増益決算が材料視されることになる。

 もっとも先高観は依然として強く、高値圏でのもち合いのなか、相対的に出遅れているセクターのほか、中小型株には水準訂正を意識した資金が向かうことになりそうだ。
(村瀬智一)


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