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先物主導もそろそろ戻り売り警戒、需給良好な次世代電池株などへ


 13日の日本株市場は、こう着ながらもリバウンド基調が意識される。12日の米国市場は上昇。地政学リスクが和らぎ、投資家心理の改善によって終日堅調な展開となった。米長期金利の上昇を受けて金融株が買われたことも、買い安心感につながっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の19725円となり、これにサヤ寄せする格好から、買いが先行しよう。

 日経平均は連日でギャップ・アップからのスタートでリバウンド基調が強まってきている。もち合いレンジの上限を上放れつつあるが、ここから出来高が積み上がっている水準に接近することから、戻り待ちの売り圧力が意識されやすいだろう。また、直近のリバウンドでは先物主導によるインデックス売買による影響が大きく、本日も指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>やファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>などの動向次第といったところであろう。

 また、リバウンド一巡感が意識されてくるなか、急ピッチの調整をみせていた中小型株への見直しも意識されてきやすい。需給整理も進捗しているとみられ、下げのきつかった銘柄への短期的なリバウンドを狙った売買が注目される。その他、米アップルは新型「iPhone x」を発表した。材料出尽くしが意識されそうだが、押し目拾いのスタンス。また、フランクフルト自動車ショーが開幕したこともあり、EV化の流れから好調な次世代電池株への物色は続こう。その他、北朝鮮の情勢への警戒感がくすぶるため、防衛関連への押し目狙いも意識されやすいか。
(村瀬智一)


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