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外部環境の動向を睨みながらの相場展開に


 今週はお盆休み明けから国内機関投資家の動きが出てくるとみられるが、海外投資家については9月4日のレイバーデー明けまでは休暇を取る動きが意識されやすく、引き続き商いの膨らみづらい需給状況になりそうだ。また、北朝鮮を巡る地政学リスクについては、米国防総省は米軍と韓国軍が定例の合同軍事演習を21日から実施するため準備を進めていることを明らかにしている。北朝鮮の反発が警戒されるなか、外部環境の動向を睨みながらの相場展開になろう。

 また、今週はカンザスシティー連銀が8月24日から26日に開く経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)が注目される。米イエレン議長については25日に講演を予定している。
利上げ時期には踏み込まないのがメーンシナリオであろうが、ジャクソンホール会合への思惑が長期金利の上昇につながり、これが為替相場では円安へ反応する格好となり、株式市場への下支えとなる展開が期待されやすい。

 物色の流れとしては国内機関投資家の動きが出てくることから、インデックスに絡んだ主力大型株の商いがやや膨れる可能性がある。一方で、米トランプ政権の運営リスクのほか、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒、さらに欧州でのテロ事件等によるリスク回避姿勢がくすぶるようだと、次第に新興市場の中小型株への資金シフトが強まろう。

 先週末こそ中小型株の多くが利益確定売りに押される格好となったが、資金回転が速い分、需給整理の進捗も早いため、仕切り直しの資金が向かいやすいだろう。外部環境の不透明要因から、リスク回避的にITやゲーム、ビットコイン、燃料電池といったリスクを受け難いテーマ株等への関心も高まりやすいとみておきたい。
(村瀬智一)

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