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当面の下値めどは28000円?後場はFOMC議事録前に様子見ムード


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28008.09;-398.75TOPIX;1894.14;-13.60


[後場の投資戦略]

 本日の前場までの動きを見る限り、日経平均は当面、28000円を挟んだ一進一退となりそうで、この水準での値固めを進めてから、次の相場へと移行していくこととなりそうだ。前日の大幅反発の翌日とはいえ、日経平均は寄り付き直後に500円以上にまで下げ幅を拡げるなど、一日あたりの値幅が上下に大きい非常にボラタイル(変動の激しい)な動きが続いている。しかし、28000円という節はかなり意識されている様子。
寄り付き直後に28000円を大きく割り込んだ後には即座に28200円まで値を戻し、その後、前引け間際に再び28000円を割り込む場面が見られたものの、割ったところではすかさず押し目買いが入り、28000円は保持する形で前場を終えている。

 前週は3日間で2000円を超す急落となり、今週は1日に上下に500円程動く激しいもみ合いとなり、ボラティリティ(変動率)が高い相場となっているが、足元で、28000円水準が落ち着きどころとして定まってきたことは、安心感を誘う。

 さて、予想外にも大幅反発となった前日の先物手口を見てると、日経平均先物の買い方上位には、野村證券のほか、ドイツ証券、JPモルガンが並んでいた。ドイツ証券は波乱相場となった前週一週間は一貫して日経平均先物(TOPIX先物も)を売り越しており、JPモルガンも急落初日の11日には日経平均先物を大幅に売り越していた。そのため、前日の反発の背景としては、一部でも指摘されていたように、先物ロング(買い持ち)のアンワインド(巻き戻し)一巡に伴う、買い戻しだったのだろう。

 ただ、商品投資顧問(CTA)などの動きを表すことが多いクレディ・スイスも、前週は日経平均先物およびTOPIX先物で売り方上位として名を連ねていたが、前日も含めて、大きな買い戻しの動きは見られていない。前日はTOPIX先物では買い越し上位には入っていたため、一部は買い戻したようだが、日経平均先物の手口では明確な買い越しは確認されなかった。そのほか、前週に売り越しが目立ったところでシティグループなどもあったが、こちらも、その後に明確な買い越しが見られておらず、買い戻しに転じた兆しが見られない。

 振り返ってみれば、前日の日経平均は大きく反発し、高値圏で終えたものの、28500円を超える場面が一度もなかった。28000円の次の、この28500円という水準を明確に超えてくることができれば、上述したまだ動いていない売り方を含めた一層の買い戻しが入ることも想定される。それまでは、28000~28500円という狭い水準でのもみ合いが続くことを想定しておいた方がよさそうだ。

 さて、後場も一進一退の展開が続きそうだ。今晩の米株市場では、4月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。従来通り、粘り強く金融緩和を続けていく方針が改めて確認されることとなるだろうが、インフレ懸念が根強く、市場が米連邦準備制度理事会(FRB)に懐疑的となっている今のタイミングでは、どのように捉えられるか反応に注目したい。今晩の米株市場の動きを見極めたいとする思惑から、後場ももみ合いが続きそうだ。

<AK>
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