内需ディフェンシブ株のみでの一段の上昇は期待しづらい

[日経平均株価・TOPIX（表）]

日経平均;21672.94;+27.52TOPIX;1727.00;+2.39

[後場の投資戦略]

　日経平均は前日終値を挟んでのこう着が続いているが、5日線、25日線、200日線を上回って推移しており、底堅さが意識されている。そのため、下は売り込みづらいと考えられ、引けにかけてはややショートカバーが優勢になる可能性がありそうだ。米雇用統計を見極めたいとの模様眺めムードは強いだろうが、良好な結果が見込まれており、ショートポジションは持ち越したくはないだろう。また、NYダウ先物は日本時間の朝方は400ドル程度下げていたが、現在は280ドル安程度で下げ渋る動き。前日の上昇で25日線を捉えていたこともあり、跳ね返されたとしてもサプライズ感はないだろう。もっとも、米ハイテク株の不安定な値動きが続いており、日経平均も内需ディフェンシブ株のみでの一段の上昇は期待しづらい面はある。強いトレンドをみせている中小型株での値幅取りに向かわせそうだ。テーマ株としては。4月20日に人工知能（AI）を活用したインターネットサービスを手掛けるHEROZ<4382>の上場を控えており、AI関連への物色が強まっている。
（村瀬智一）


＜HI＞