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日経平均は165円安でスタート、ソシオネクストや楽天グループなどが下落


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33068.36;-165.78TOPIX;2290.85;-5.40


[寄り付き概況]

 30日の日経平均は165.78円安の33068.36円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日29日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は269.76ドル高の34122.42ドル、ナスダックは0.42ポイント安の13591.33で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がスペイン中銀で行った講演でも少なくとも年内2回の利上げが必要となる可能性に言及し、金利先高観が重荷として働いた。一方、1-3月期国内総生産(GDP)や個人消費の確定値が予想を上回ったほか、FRBのストレステストを全対象銀行が通過し金融セクターが買われたことでダウ平均は終日堅調に推移した。他方、長期金利の上昇でハイテクは伸び悩んだ。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が小幅だが下落したことが東京市場でハイテク株などの株価の重しとなった。また、今日は6月の中国製造業と非製造業購買担当者景気指数(PMI)、5月の米個人消費支出(PCE)デフレーターなど重要経済指標が発表されることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=144円80銭台と、昨日15時頃と比べ30銭ほど円安・ドル高に振れ、円安傾向が継続していることが東京市場の輸出株などの株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された6月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.2%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同3.4%上昇だった。同じく取引開始前に発表された5月の完全失業率(季節調整値)は2.6%となり前月と同じだった。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.6%だった。5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.31倍で前月から0.01ポイント低下した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は1.32倍だった。今日は、ノバレーゼ<9160>、ジーデップ・アドバンス<5885>が東証スタンダードに、クラダシ<5884>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、その他製品、精密機器、サービス業、卸売業、医薬品などが値下がり率上位、パルプ・紙、鉄鋼、海運業、輸送用機器、建設業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ソシオネクスト<6526>、NRI<4307>、楽天グループ<4755>、7&iHD<3382>、武田薬<4502>、東エレク<8035>、任天堂<7974>、ニデック<6594>、HOYA<7741>、リクルートHD<6098>、丸紅<8002>、アステラス薬<
4503>などが下落。他方、川崎船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>、鹿島<1812>、トヨタ<7203>、日本製鉄<5401>、三菱電<6503>、パナHD<6752>、高島屋<8233>、JT<2914>、ルネサス<6723>、日産自<7201>などが上昇している。

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