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日経平均は229円高でスタート、ソニーGやレーザーテックなどが上昇


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28173.43;+229.54TOPIX;1985.39;+12.02


[寄り付き概況]

 29日の日経平均は229.54円高の28173.43円と反発して取引を開始した。前日28日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は94.65ドル高の34955.89ドル、ナスダックは185.60ポイント高の14354.90で取引を終了した。バイデン政権が28日公表した予算教書で、超富裕層や企業に対する増税が明らかになり、寄り付き後、軟調に推移した。しかし、引けにかけ、ロシアとウクライナの2週間ぶりの対面協議を控えた停戦期待に下げ幅を縮小。さらに、金利低下に伴うハイテク株の上昇が相場を押し上げ、引けにかけプラス圏を回復した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇し、東京市場の株価の支えとなったことに加え、外為市場で1ドル=123円70銭前後と昨日15時頃に比べ50銭ほど円安・ドル高が進んだことが輸出株などの株価支援要因となった。また、今日は3月末の配当や株主優待の権利付き最終売買日となり、配当や優待狙いの買いも継続した。一方、引き続き、ウクライナ情勢の先行き不透明感や対ロ制裁の世界経済への影響、ウクライナ情勢を巡る米中対立、中国での新型コロナ感染拡大、インフレ高進や米金融引き締め加速観測などが懸念され株価の重しとなったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された2月の完全失業率
(季節調整値)は2.7%となり前月比0.1ポイント低下した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.8%だった。また、2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.21倍で前月から0.01ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は1.20倍だった。

 セクター別では、電気機器、精密機器、機械、輸送用機器、サービス業などが値上がり率上位、鉱業、石油石炭製品、鉄鋼、水産・農林業、非鉄金属などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソニーG<6758>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、信越化<4063>、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、日本郵船<9101>、トヨタ<7203>、商船三井<9104>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>、日立<6501>、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>などが上昇。他方、INPEX<1605>、OLC<4661>、NTT<9432>、近鉄GHD<9041>、名古屋鉄道<9048>、JT<2914>、丸紅<8002>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>、ヤマダHD<9831>などが下落している。

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