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日経平均は307円安でスタート、ソフトバンクGなどを筆頭に全般軟調


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22966.89;-307.24TOPIX;1598.12;-22.77


[寄り付き概況]

 9日の日経平均は307.24円安の22966.89円と反落して取引を開始した。前日8日の米国株式相場は続落。ダウ平均は632.42ドル安の27500.89ドル、ナスダックは465.44ポイント安の10847.69ポイントで取引を終了した。トランプ大統領が中国との経済関係を大幅に縮小すると対中強硬姿勢を表明したほか、原油安を受けて投資家心理が悪化し、寄り付きから大きく下落した。引き続き主要ハイテク株への売りも広がり、終始軟調推移となった。

 米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。ダウ平均は昨日までの3日続落で1600ドル近く下落しており、東京市場の重しとなった。外為市場で1ドル=105円90銭台と昨日午後の円の高値からさらに20-30銭ほど円高・ドル安に振れていることや、昨日の米市場でWTI原油先物10月物が一時1バレル=36ドル台前半と、期近物としては3カ月ぶりの安値を付けたことも買い手控え要因となった。さらに、英アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発する新型コロナウイルスのワクチンで安全性への懸念が出ており、最終段階の臨床試験(治験)が一時中断されていることが分かったと複数の米メディアが報じたと伝えられたことも嫌気された。今日は8月の工作機械受注額(速報値)が発表される。また、10時30分に中国で8月の消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)が発表される。

 セクター別では、鉱業、銀行業、情報・通信業、保険業、ゴム製品などが値下がり率上位、海運業が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、三菱商事<8058>、JCRファーマ<4552>、日本航空<9201>、OLC<4661>、オリックス<8591>、JR東<9020>、花王<4452>などが下落。他方、HOYA<7741>、ラクーンHD<3031>、第一三共<4568>、NEC<6701>などが上昇している。


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