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日経平均は37円安でスタート、信越化やファナックが軟調


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22907.96;-37.54TOPIX;1588.60;-0.91

[寄り付き概況]

 16日の日経平均は37.54円安の22907.96円と反落して取引を開始した。前日15日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は227.51ドル高の26870.10ドル、ナスダックは61.92ポイント高の10550.49ポイントで取引を終了した。ウイルスワクチン開発が異例の速さで進んでおり年末までの実用化期待が広がったほか、投資銀行ゴールドマンサックスの好決算や、予想を上回った米国経済指標が好感材料となり上昇で寄り付いた。ハイテク株には依然利益確定売りが散見され一時上げ幅を縮小したが米国政府の追加財政策やFRBの追加緩和期待に底堅い展開となった。

 米株高を受けた本日の東京株式市場だが、やや売りが先行した。東京都が新型コロナの警戒レベルを4段階で最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げたことなどもあり、新型コロナへの警戒感は一段と高まっており、心理的な節目とされる23000円を前にし、利益確定売りが優勢となった。昨日の米国市場では、新型コロナワクチン開発への期待が株価押し上げ要因となったが、東京市場では昨日の相場ですでに織り込み済みとの見方から、ワクチン開発期待は買い手掛かり要因とはならなかった。また、昨日深夜に一時1ドル=106円60銭台と昨日の円の安値から70銭近く円高・ドル安に振れたことも買い手控え要因となった。

 セクター別では、鉱業、鉄鋼、空運業、石油石炭製品、不動産業などが上昇率上位、医薬品、精密機器、情報・通信業、証券商品先物、その他製品などが下落率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソニー<6758>、三菱UFJ<8306>、三菱商事<8058>、オリックス<8591>、キヤノン<7751>、日産自<7201>、JT<2914>などが上昇。他方、任天堂<7974>、SMC<6273>、ファナック<6954>、信越化<4063>、アドバンテスト<6857>、KDDI<9433>などが下落している。


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